1200年ぶりの王朝儀式
長寿を祝う『算賀の祝』
日本における儀式は、古くから人生の厄払いと平和の祈り、
そして今後の幸せを祈って神仏に感謝してきました。
平安時代の「源氏物語」若菜上巻に、
上皇や親王なども算賀の祝が描かれております。
歴史と伝統にもとづき、これからの人生の
新たな出発点としてご自身の節目とする年に
御寺泉涌寺での1日1組だけの荘厳な格式ある王朝儀式を。
日本の国を支えてこられた皆々様に、
変わらぬ健康と幸多からんことを祈念し
夢と希望の新たな桃源郷への道しるべとなるよう
ご案内申し上げます。
鳩杖(はとづえ)(儀式用)
古代の中国では数千年前から天子が老人に長寿を賀して下される杖「霊壽杖」がありました。
日本では約1200年前に天武天皇が左大臣の高齢を賀して「鳩の杖」が贈られたことが各種の史料に記されております。
その後、平安時代になって算賀に際し、しばしば「鳩杖」が贈られるようになり、 光源氏は人生30年と言われる時代に40歳を迎え、 天皇皇后様より長寿のお祝いとして授与されたそうです。
鳩は霊鳥でむせない鳥とされ、高齢者が食の際に喉を詰めない安泰の象徴、 そして杖の長さは4尺1寸とされ、死杖の4尺2寸まで、もうあと1寸の幸せと魔除けのお印として、まだまだ健康に留意され、 長寿の人生を謳歌されますようにと願った無礼講の大切な杖とされてきました。
プラン
儀式料(非課税) 50万円
・男性おひとり様 20万~
・女性おひとり様 60万~
or
本式 衣冠束帯装・五衣唐衣裳装束
or
略式 慶賀小直衣・慶賀十二単
or
紋付羽織袴・お誂え鳩杖柄訪問着
オプション
装束
文官朝服(ぶんかんちょうふく)
女官朝服(にょかんちょうふく)
平安朝初期、位のある官吏が朝廷に出仕する時に着用した正服で、飛鳥時代には既に定められていたそうです。この度、風俗博物館に所蔵されている右大臣菅原道真公を想定した朝服を、京鐘だけが特別にお許しを頂き復元いたしました。国風文化発達に伴って変化し、束帯・十二単はこれらの衣装が変化したものとされております。
衣冠束帯(いかんそくたい)
五衣唐衣裳(いつつぎぬからぎぬも)
最も重要な盛儀である天皇のご即位や皇族のご結婚においては、男性は束帯、女性は五衣唐衣裳装束(一般的に十二単)と称される、平安時代に完成した宮廷装束の正装を身に着けられます。本式は約十五キロ程あり重厚ですが、軽量に作られた十二単もございます。髪型はお垂髪(おすべらかし)です。
※慶賀小直衣・慶賀十二単の説明は『還暦式』ページをご参照ください。
算賀の祝当日スケジュール
お控室に集合
楊貴妃観音堂(私服にて)
仏殿(私服にて)
霊明殿(私服にて)
お着付け開始
勅使門 開門
舎利殿 入堂 儀式開始(約40分間)
写真撮影(約30分間)
終了・ お着替え
ご披露宴開宴
算賀の祝の会場
楊貴妃観音参拝 → 仏殿参拝 → 霊明殿参拝 → 勅使門 → 舎利殿(儀式)
御寺泉涌寺(みてらせんにゅうじ)
東山三十六峰、月輪山の麓に佇む天皇家の菩提所。故に「御寺」と呼ばれる真言宗「泉涌寺派」の総本山です。四条天皇以来14代の天皇陵をはじめ、皇妃、親王陵墓など
39の陵墓があります。
参道は山門から仏殿を見下ろす「下り参道」と呼ばれ寺院では大変珍しく有名です。仏殿は、徳川家綱の再建で、運慶派作と伝える釈迦、阿弥陀、弥勒の三尊を安置し、境内奥正面に白砂が敷き詰められ檜皮葺きの建物『霊明殿』には歴代天皇、皇后、親王の尊牌を奉安されています。
京都駅から程近い東山に位置し、
緑豊かな静かで荘厳な景色が広がります。
霊明殿(れいめいでん)※非公開
皇室との関係が非常に深く、普段は非公開とされている霊明殿は、天皇・皇族方の御尊位牌をお祀りしている神聖なお堂です。
天智天皇から昭和天皇までの御歴代天皇、皇后、宮様方の御尊牌(御位牌)、御尊像、
御宸影等が奉祀されています。
※特別に御位牌のお傍まで進み、
ご焼香・お参り頂けます。
勅使門(ちょくしもん)
勅使門は、普段は閉じられており皇室方や天皇の勅使が訪れた時に開けられます。
大型の柱を使った本瓦葺きの四脚門に、軒の瓦は菊のご紋が付いており、蟇股には牡丹の彫刻、唐戸の上部と門の四脚の左右には軸木に木葉文を付けた細かな透かし彫りがあり
白砂を敷いた御所庭が続きます。
宮内庁関係以外は弊社の 「ご挙式」と「算賀の祝」「還暦式」のみ特別にお許しを得て
開門頂きます。
舎利殿(しゃりでん)※非公開
舎利殿は「お釈迦様の歯(仏牙舎利)」を奉安する貴重な霊殿で、左右には月蓋長者・韋駄天が従います。仏牙舎利は泉涌寺の大変貴重な秘宝とされ通常は非公開となっております。
また、舎利殿は謡曲『舎利』の舞台としても名高く天井には狩野山雪筆の龍図が描かれ
「鳴龍」としても知られています。
※儀式後、特別にご列席の皆様も
鳴き龍体験頂けます。
仏殿(ぶつでん)
1668年、四代将軍徳川家綱によって再建された、国の重要文化財の本堂は、大屋根の軒に扇垂木、組物は詰組、勇壮な花頭窓など、
本格的な唐様建築です。
高い須弥壇には運慶作と伝わる阿弥陀・釈迦・弥勒(みろく)の三尊仏が安置され、国内では珍しい現在・過去・未来をあらわす
「三世仏」とされています。
天井に描かれた「雲龍図」、本尊背後の「飛天図」、裏壁の「白衣観音」すべて狩野探幽の
筆になるものです。
楊貴妃観音像 (ようきひかんのん)
1255年に湛海が仏舎利を中国から運ぶ際に守り神として持ち帰り、泉涌寺に安置したとされる。唐の皇帝玄宗(げんそう)の妃・楊貴妃の等身坐像にかたどったという楊貴妃観音像。
長い間100年に一度の開帳という
秘仏であったが、
1956年から一般公開されています。
洛陽三十三観音霊場20番札所の楊貴妃観音は、若者から高齢者の方々まで、様々な願いを叶えてくれるパワースポットとして知られています。
写真ギャラリー
よくある質問
Q. 申込みから当日まで最短でどれくらいで行えますか?
A.御寺の受け入れ可能日は一年前からご確認可能です。お衣裳は撮影日程に合わせてメンテナンス等がございますので、当日の約2週間ほど前迄にご決定をお願いしております。
Q.当日までにどのくらいお打ち合わせが必要ですか?
日程のご相談とカウンセリング・お衣裳合わせで2回程お打ち合わせをさせていただきます。初回はオンラインでも対応できますのでご希望の方はご予約の際にお申し付けください。
Q.両親など当日撮影の参列はできますか?
もちろん、ご両親様やご友人様にご参列いただくことが可能です。ご要望があります際はスタッフにお申し付け下さい。
Q.データやアルバムの納期はどのくらいですか?
約1ヶ月~1ヶ月半ほどのお時間を頂戴しております。納期前に撮影お写真をお使いになりたい場合、スタッフへご相談ください。