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2020年12月26日
【特集】算賀の祝 -第1回:「算賀」とは何か-
いつも京鐘ホームページをご覧頂きありがとうございます。
この度、当社が着想から十数年温めて参りました王朝儀式「算賀の祝」が、2020年12月9日(水)に御寺泉涌寺ご長老上村猊下様のお導きにより執り行われ、長寿への感謝と喜びを祈願されました。
平安貴族の正装である束帯と十二単(ひとえ)を纏い行われる算賀の祝は、まさに王朝儀式さながらの雅やかな祝の儀式。
◆産経新聞の記事はこちら
◆御寺 泉涌寺様 「算賀の祝」ページはこちら
全5回に渡り、儀式の説明やハイライトをお送りさせていただきます。
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◆「算賀の祝」特集 第1回 /全5回
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第1回目の今回は「算賀」とは何かについてご説明いたします。普段聞きなれない「算賀」という言葉の意味や、儀式内容をすこしでも身近に感じていただければと思います。
「算賀」とは何か?
「算」は年齢を、「賀」は長寿を祈る・年寿を祝賀するという意味を表し、40歳から10年ごとの感謝と祝意の儀式です。奈良時代にこの儀式が初めて行われ、宮中の正式な行事として初めて行われたのは、平安時代825年 淳和天皇が嵯峨上皇の40歳の賀を祝したことが始まりとされています。
日本文学作品に見る「算賀」
かの有名な日本三大随筆「源氏物語」でも光源氏をはじめ上皇・親王などの算賀が語られています。初冠や袴着と呼ばれる男女の成人の儀式も雅びですが、算賀は厳かで雅やかでありました。鎌倉中期の「とはずがたり」にも様子が叙述されています。古く伝統と格式をもった儀式です。 儀式では屏風を調進して祝いの席に立て、饗宴、奏楽、作詩、作歌などが行われていたようです。
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<源氏物語 若菜上 一節>
十月に 対の上 院の御賀に 嵯峨野の御堂にて薬師ほとけ供養じたてまつりたまふ いかめしき事はせちにいさめ申したまへば しのびやかにと思しおきてたり ほとけ 経箱 帙簀整へ 真の極楽思ひやる 最勝王経 金剛般若 寿命経など いとゆたけき御いのりなり
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次回は「第2回:王朝儀式「算賀の祝」の装束」です。お楽しみに♪
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ロムアルド・デル・ビアンコ財団 Life Beyond Tourismで紹介されています。