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2020年06月21日
【黒留袖】 螺鈿・共帯付きの特別な黒留袖
こんにちは、いつもブログをご覧いただきましてありがとうございます。
銀座店の五十嵐です。
本日はタイトルでご紹介しております、特別な黒留袖をご紹介いたします^^
【金彩螺鈿花鳥】
切ばめ柄のように配された裾模様とワンポイント描かれた花唐草が女性らしさを演出する素敵な黒留袖です。
金彩友禅は金箔を用いた染め方。
その昔、友禅染ができるよりも前に中国から伝来した『印金』という技法が元になっており、正倉院の名物裂にもこの技法のものが見られます。
安土桃山時代の小袖では『摺箔』で金を用いた染めが流行し、そして現在の金彩友禅に至ります。
金も1色ではなく、色とりどりの箔を使用しているので、キラキラとしていてとても華やかです。
そして、この黒留袖はなんと、柄の一部に貝殻の内側のキラキラとしたところ(真珠層)を用いた螺鈿細工が埋め込まれているんです!
(中央より少し右側のお花の花芯の白い部分、その上の花の緑色の花芯に螺鈿細工が入っております)
この螺鈿細工は漆の蒔絵などでよくみられる技法です。
螺鈿が埋め込まれているだけでも特別な1枚ですが、こちらの黒留袖は共帯(おそろいの帯)がセットになっています。
焼箔の地に金彩友禅の質感がとても映える共帯です。
お太鼓柄なので、前帯にポイントで柄が入っておりすっきりとした印象で着こなしていただけます。
こちらの帯も着物同様花芯部分に螺鈿細工が入っています。
この着物にこの帯!という贅沢な組み合わせですので、レンタルというよりも御誂えされたかの印象となりますね。
金彩友禅も螺鈿も、古くから受け継がれてきた匠の技。
特別な1日に着る黒留袖だからこそ、見る人が見たらわかる匠の技がふんだんに使われた1枚を身に纏うのも、素敵です!
京鐘ではご新郎ご新婦様のお衣裳はもちろん、ご列席様衣装の単品でのレンタルも承っております。
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