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2020年08月07日
【日本の暦】 立秋初候 涼風至
こんにちは、いつもブログをご覧いただきありがとうございます。
銀座店の五十嵐です。
日本の暦のブログシリーズでは、二十四節気・七十二候に合わせて四季折々の日本の伝統文化や着物を紹介しております。
本日8/7より、二十四節気では立秋、秋の季節となります。
まだまだ暑さの厳しい8月上旬ですが、七十二候では立秋初候は『涼風至(すずかぜいたる)』の時期です。
子供のころは夏休みの始まりこそ夏の始まり!と思っておりましたので、8月上旬には秋が来てしまうと思うとなんだか不思議な気持ちです。
ちょうどこのくらいの時期から、日が暮れると虫の音が聞こえ、夜風に秋を感じるようになります。
そんな秋の気配に気づけるようになったのは大人になってからでしょうか。
本日はこの『涼風至』の季節から、深い青色の美しい色留袖をご紹介いたします。
【藍色雲取の花】
お色味は深い青紫系で、和の伝統色ですと深縹色(こきはなだいろ)が一番近い色になります。
この縹色を合わせた襲の色目『花薄(はなすすき)』では、表が白色・裏は縹色で初秋の色の組み合わせとしていたそうです。
今のように冷房などで温度調節ができなかった時代には、目や音、五感を使って涼を取り暑さをしのいでいたので、縹色はこの初秋の時期に合った色なのですね。
足元の雲取には秋を代表する菊や桔梗、薄の柄が描かれています。
優しいピンク色を中心とした柄なので、とても女性らしさを引き立ててくれます。
全体がピンク色の着物を着るには抵抗のある方や、普段濃色のスーツをお召しになることが多い方にもおすすめです。
色留袖は、黒留袖同様マットな素材感の着物が多くなるのですが、こちらの色留袖は綸子という地紋と艶感の美しい1枚です。
艶のある着物は光に当たった時に華やかな印象となりますので、落ち着いて見えすぎることなく、着ていく場所に花を添えることができるでしょう。
帯は金糸と唐織で描かれた大きめの七宝柄。
シンプルな柄が、この着物の良さを引き立ててくれます。
濃縹色の色留袖のコーディネートはいかがでしたでしょうか。
この着物の色や柄から皆様にも“涼”が届きますと幸いです。
こちらの衣装は銀座店にてご覧いただくことができます。
インスタグラム・フェイスブックのストーリーでもこの衣装の動画をアップしますのでぜひご覧になってくださいね。
京鐘ではご紹介の色留袖の他、ご列席様衣装も数多くご紹介しております。
着用される方を美しく引き立てるコーディネートを提案しておりますので、礼装の着物をお探しの際にはお気軽にお問い合わせくださいませ。
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