京都・東京で和装、和婚プロデュースなら「京鐘」

EN

スタッフブログ

2020年12月27日

【特集】算賀の祝 -第2回:王朝儀式「算賀の祝」の装束-

いつも京鐘ホームページをご覧頂きありがとうございます。

【特集】算賀の祝、第2回目の今回は、王朝儀式「算賀の祝」の装束についてご案内いたします。

========================

◆「算賀の祝」特集 第2回 /全5回

 第1回:「算賀」とはなにか

 第2回:王朝儀式「算賀の祝」の装束

 第3回:当日ハイライト(前編)

 第4回:当日ハイライト(後編)

 第5回:御寺 泉涌寺について

========================

 

前回は「算賀」の意味をご説明いたしました。今回は気になる衣裳「装束」について少しお話させていただきます。

 

使用される「装束」について

朝廷や貴族が用いる調度や威儀具(いぎぐ)などの一揃いのことをさします。今回の「算賀の祝」では男性は最も格式高い衣冠束帯(いかんそくたい)、女性は五衣唐衣裳(いつつぎぬからぎぬも)をお召しいただきました。この他にも、【文官朝服・女官朝服】【慶賀小直衣・慶賀十二単(略式)】【武将装束・雅重(みやびかさね)や 風雅重(ふうがかさね)】での儀式も可能です。

 

 

もっと詳しく!知りたい方向け

束帯(そくたい)とは、平安時代以降の、天皇以下公家男子の正装(平安装束)とされ、時代が下がるにつれ儀式に用いる「儀礼的な服」として認知されるようになりました。令和元年(2019年)の即位礼正殿の儀にて黄櫨染御袍を着用した第126代天皇徳仁様のお姿も記憶に新しいですね。

  

十二単(じゅうにひとえ)とは、平安時代後期に成立した公家女子の正装とされ、現在では御即位の大礼の儀、皇族妃の御成婚の儀に用いられる装束です。唐衣(からぎぬ)・表着(うはぎ) ・打衣(うちぎぬ)・五衣(いつつぎぬ)・単衣(ひとえ)・長袴(ながばかま)・裳(も)からなる格調高く美しい装束です。

  

 

【アイテム】鳩の杖とは

日本では平安時代に「算賀」の折、しばしば天皇などから「鳩の杖」が贈られたことが文献から読み取れます。また中国でも、古来より風習で老臣を労(ねぎら)い鳩杖が授けられていました。算賀の儀式の中で「鳩の杖」は大切かつ重要な品で、敬意と長寿を願う象徴でありました。鳩は、霊鳥としてめでたく不思議な鳥として崇められており、喉を詰めない・むせない「食の安泰」の象徴で、魔除けの意味もこめられていました。鳩杖の長さは四尺一寸(約160㎝)。これからも健康に留意され長寿の人生を謳歌されますように、との祈りとお印です。※写真は儀式用※

  

 

次回は、いよいよ「第3回:当日のハイライト(前編)」です。お楽しみに♪

 

◆「算賀の祝」のお問合せはこちら

English (外部ページにとびます)
 ロムアルド・デル・ビアンコ財団 Life Beyond Tourismで紹介されています。