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スタッフブログ

2025年01月24日

色打掛のカラー別特集とおすすめの選び方

いつもスタッフブログをご覧頂きありがとうございます
本日は色打掛のカラーと選び方、合わせる髪型や小物についてご紹介します。

色打掛とは

色打掛のイメージ画像

和婚式でご新婦様が着用する婚礼衣装には「白無垢」や「色打掛」、「引き振袖」などの種類がございます。このうち色打掛は鮮やかな色と豪華な柄が特徴の、とても華やかな衣装です。主にお色直しに着用される衣装として知られていました。

しかし最近では前撮りや挙式で着用される新婦様が増えており、白無垢と並んで人気が高い婚礼衣装となっています。

色打掛の歴史

色打掛の歴史は白無垢よりも新しく、室町時代の中期までさかのぼります。もともと色打掛は、武家の女性が着用していた着物で白無垢(当時は「白打掛」と呼ばれていました)より格下の衣装とされていました。

ところが江戸時代になると、裕福な町娘の間で色打掛が流行し、礼服として認識されるようになりました。同時に、打掛が正式な婚礼衣装として着用されるようになったとも言われています。

そして現代においても、打掛(色打掛)は伝統的な婚礼衣装として、多くの新婦様に愛されているのです。

色打掛の色別紹介

色打掛のカラーはとても豊富です。定番の赤はもちろん、可愛らしいピンクや華やかなゴールド、上品な黒などさまざまなカラーがございますのでご紹介していきます。

色打掛 赤の画像

印象的な赤いカラーの地に大ぶりの菊が大胆に描かれた色打掛です。部分的に混ざる緑のカラーがアクセントになっています。

赤は流行に左右されない定番カラーで、日本の女性によく似合うカラーでもあります。色選びに迷ったら、まず試してみたいカラーと言えるでしょう。

同じ赤の色打掛でも鮮やかな朱色寄りのものもあれば、落ち着いた茜色寄りのものもあり、それぞれ着用した時の雰囲気に差が出ますのでよくご確認ください。

オレンジ

色打掛 オレンジの画像

鮮やかで目を引くオレンジカラーの地にカラフルな菊と松が描かれた色打掛です。「礼を尽くす」「無病息災」などの意味がこめられている桧垣(ひがき)紋様も特徴的な一着。

見る人に元気を与えるオレンジのカラーは、身にまとうことで朗らかな印象になります。赤い色打掛のような華やかさがありつつ、ほどよい温かみや親しみやすさを演出できるのが魅力です。

ピンク

色打掛 ピンク画像

ピンクのカラーをメインに据えた花や金鶏鳥が描かれた色打掛です。優しさや柔らかさが感じられる衣装となっています。

ピンクは可憐で女性的な印象を与えるカラーです。愛情を象徴する色でもあるので、結婚式にふさわしいカラーと言えるでしょう。

地の色ではなく、柄の色にピンクを取り入れたデザインも大変人気です。ほどよく可愛らしい印象になります。

青・緑

色打掛 青・緑の画像

美しい緑色の地に大輪の牡丹をあしらった色打掛です。古典的な柄でありながらモダンな雰囲気があり、優雅で雅やかな印象です。

青や緑のカラーは個性を大事にしたい新婦様に人気があります。どちらも爽やかで高潔な印象を与えることができるカラーです。

黄・ゴールド

色打掛 黄・ゴール後の画像

華のあるゴールドカラーの地に、控えめな色味のあやめや蝶が描かれた色打掛です。大人らしい落ち着きを感じられる衣装となっています。

黄色のカラーは甘すぎない可愛らしさが魅力です。鮮やかな色味のものであれば明るくフレッシュな印象を与えられます。

大人っぽく上品かつ高貴な印象を目指す新婦様にはゴールドの色味がおすすめです。華やかで高級感のある見た目は、結婚式の主役にふさわしい色味と言えるでしょう。

色打掛 黒の画像

存在感のある黒の地に、四季の花々が映えるデザインの色打掛です。凛とした美しさを感じられます。

黒は古くから格式高い色とされていて、洗練された印象を与えます。エレガントで落ち着いた雰囲気を目指すご新婦様にぴったりのカラーです。合わせられる色の幅が広く、小物選びも楽しみやすいと言えます。

色打掛 白の画像

シンプルなホワイトカラーの地に、四季の花々をモチーフにした丸紋柄が描かれた色打掛です。敢えて色数をおさえることで、各紋柄の美しさが際立っています。

地が白い色打掛は柄がくっきりと映えることから人気があります。「結婚式といえば白」というイメージにもふさわしいカラーです。

色打掛のカラーを選ぶ時の流れ

色打掛のカラー画像

ご紹介したように色打掛にはさまざまなカラーがございます。どのカラーを選べばよいかと悩んでしまう新婦様も少なくありません。

色打掛のカラーを選ぶ際は、以下の流れに沿ってご検討いただくことをおすすめします。新婦様の美しさを引き立たせ、結婚式を素敵に彩る運命の一着に辿り着くことができることでしょう。

1.好みで選ぶ

結婚式までのお忙しい時間を有効に使うため、色打掛を選ぶ際はまずメインのカラーをいくつかに絞り込みます。メインカラーの選び方としておすすめなのは、ご自身の好みに合わせて選ぶ方法です。お好みの色の衣装を着用することで、結婚式当日のお気持ちがいっそう盛り上がることでしょう。

2.お肌の色やお顔の雰囲気から選ぶ

メインカラーを絞り込んだら、次はお肌の色やお顔の雰囲気に合わせて、よりご自身に合う色を絞り込みます。

日本人は黄みの強い肌色の方やオークル系の肌色の方が多く、赤やオレンジ、ゴールドなどがよく選ばれる傾向にあります。色白の方であれば青のカラーがおすすめです。

お顔の雰囲気で選ぶ場合は、可愛らしいお顔立ちの方はピンクや黄色、上品なお顔立ちの方は黒などのカラーが似合います。

迷った場合はご親族様やご友人の意見も参考にしてみてはいかがでしょうか。

3. 試着する

選んだカラーや衣装が似合うかどうかは実際に着用してみなければ分かりません。気になる衣装はぜひご試着いただくことをおすすめします。

ご試着の際は前だけではなく、後ろ姿もご確認ください。色打掛は背中に華やかな柄が描かれているものが多いです。後ろ姿はもっともゲストの方々の目に入るので、鏡を見たり、お写真を撮ったりしてチェックしましょう。

色打掛のカラーを選ぶ時のポイント

色打掛のカラーを選ぶ時のポイントもあわせてご紹介いたします。

試着は納得いくまで繰り返す

カラーを決めて気になった衣装を実際に身につけてみたものの、「なんだかピンとこない気がする…」と悩まれる方は多くいらっしゃいます。

納得がいかなければ、ぜひ別の衣装をお試しください。人生の大きな節目に着用する衣装ですから、後悔のないようじっくりと選びましょう。ご自身で選ぶのが難しい場合は、ご親族様や新郎様と一緒に選ぶのも素敵な思い出になります。

迷ったら相談会などのイベントへ

どうしても決められない場合はブライダルショップが開催している相談会などのイベントをご活用ください。プロの目線から新婦様にお似合いの衣装を提案してもらうことができます。

弊社でも和婚式相談会をはじめとしたブライダルイベントを開催しています。色打掛のカラーにお悩みの方はもちろん、和婚式を挙げるにあたって気になる点や不安な点がございましたらお気軽にご相談ください。オンラインでのご相談も承っております。

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色打掛に合わせる小物

色打掛に合わせる小物の画像

ウェディングドレスにヴェールやグローブを合わせるように、色打掛にもいくつかの小物を合わせます。色打掛に合わせて、私らしいカラーコーディネートをお選びいただけます。

懐剣(かいけん)

武家の女性が護身のために所持していた短剣です。白い組み紐のついた懐剣袋に入れ、帯の間に挿して使用します。この懐剣は「自分の身は自分で守る」という魔除けのお守りとしての意味合いを持っており、同時に「一度嫁いだら帰らない」という妻としての覚悟も表しています。

筥迫(はこせこ)

武家の女性が身だしなみのために使用する白粉や紅筆を入れていた箱型の小物入れです。現代の化粧ポーチのようなもので、胸元に挿し込んで使用します。「身だしなみに気をつけて、いつまでも美しく」と言う意味が込められている小物です。

末広(すえひろ)

末広とは「扇子(せんす)」のことです。文字通り「末広がり」の幸福を表す縁起のよい小物とされています。基本的には帯の間に挿して使用しますが、ご入場の際やお写真を撮影する際などに手に持つこともあります。なお、いずれの場合も広げて使用するのはマナー違反になりますのでご注意ください。

抱帯(かかえおび)

帯の下に結ぶ細い帯のことです。かつて身分の高い女性は長い裾の着物を着用し、裾を引きずって歩いていました。しかし外出の際は、裾を引きずらないように紐を使用して裾をたくし上げており、それが現代の抱帯になったと言われています。

帯締め(おびじめ)

帯の上から結び、帯を固定するための紐のことです。帯の中心あたりに使用します。一般的な着物にも使用されていますが、色打掛をはじめとした婚礼衣装の場合は中に綿が詰まっている「丸ぐけ」と呼ばれるタイプを合わせます。丸ぐけには「永遠に続く幸せ」という意味があり、結婚式にぴったりです。

帯揚げ(おびあげ)

帯枕を包むように巻く布のことで、帯の形をキレイに見せる役割を持っている小物です。和装のアクセントにもなり、「子宝に恵まれる」「子孫繁栄」の意味もあります。

草履(ぞうり)

多くの方がご存知のとおり、草履は和の衣装を着用する際に履く、靴の代わりの履物です。
婚礼衣装を着用する場合はかかとの高いものを使用するのが一般的です。高さのある草履は華やかな印象になります。新郎新婦様おふたりにとって適切な高さのものを選ぶことをおすすめします。

色打掛に合わせる髪型

色打掛に合わせる髪型にはさまざまなものがあります。

代表的なのは次の3種類です。

日本髪

色打掛をはじめとした和装に合わせる髪型として定番なのが日本髪です。中でも「文金高島田」は、帯状の白い布を頭部に巻く角隠しの飾りとあわせてご新婦様によく選ばれています。ある程度の髪の長さがなければ地毛で結うことが難しく、現代ではかつらを使用するケースも増えています。以前に比べてかつらの質は向上しており、違和感のない仕上がりになりますので、髪の長さに不安がある方もご安心ください。

新日本髪

日本髪を現代風にアレンジした髪型を「新日本髪」と呼びます。日本髪ならではの古風な雰囲気を残しつつもさまざまなアレンジを取り入れたり、洋風の髪飾りを合わせたりできます。また、地毛で結うことができるのも特徴の1つです。オシャレを楽しみたい新婦様や、ご自身の髪で地毛結いをしたい新婦様に人気の髪型です。

洋髪

近年は和の婚礼衣装に洋髪を合わせるご新婦様が増えています。洋髪は洋風の髪飾りや
生花を合わせやすく、また個性的で遊び心のあるスタイルを楽しめるのが魅力です。さらに、お色直しでドレスを着用したい新婦様の場合はスムーズにお支度ができるというメリットもあります。

いかがでしたか?今回は色打掛のカラーと選び方、合わせる髪型や小物についてご紹介しました。ぜひ婚礼衣装を選ぶ際の参考にしてくださいね。

京鐘の色打掛特集ページはこちら

参考URL:
https://www.niwaka.com/ksm/radio/wedding/dress/japanese-style/08/ 

https://wakon-style.jp/iroha/6404/ 

https://www.niwaka.com/ksm/radio/wedding/hairstyle-makeup/japanese-hairstyle/06/